2009年12月31日木曜日

SSDにおけるTrimの効能

現在、国内で人気急上昇なパソコンパーツが、HDD以上の速度で使用できるメモリストレージ、SSD(Solid State Disk/Drive)です。そのSSDで今後標準サポートとなる機能に「Trim」と呼ばれる機能があります。たまたま、IntelのSSD(G2です)でこの機能をチェックできる機会があった(実は勝手にたくさんデータを記録してチェックしました)のでその効能をレポートしておきます。

まず、Trimという機能ですが、この機能は、OSが物理的に消去しても構わない論理アドレスをSSDに通知する機能です。機能的には、ただ情報(論理アドレス)を通知するだけで、受けとった側(SSD、正確にはNANDメモリコントローラ)は、これによって必ず何かを行わなければならないということはありません。極端な話、Trimの情報を受け取ったら、「情報、受け取ったよ」とだけ発信者(host)に返事をして、そのままゴミ箱直行でも問題はないというものです。

捨てても良い情報なのにTrimが話題になっているのには、理由があります。SSDは、確かに購入時は高速なのですが、使い続けていると速度が低下します。Trimに対応することで、これを防ぐことができるのではないかと期待されているのです。

というのも、NANDフラッシュメモリにおけるデータの記録は、消しゴムを使って紙に鉛筆で文字を書くようなものだからです。つまり、白紙のページにはすぐにデータを記録できますが、何かが書き込まれているところにデータを記録するためには、元あったデータを消さないと書き込みを行えません。ちょうど、紙に鉛筆で書いた文字を消しゴムで消して、新しい文字を書くのと同じイメージです。

ただ、この消すという作業に制限があります。SSDでは、同じ場所にデータを記録するときノートで言うところのページ全体を消去しなければならないことです。つまり、こういうことになります。SSDをノートに例えると、書き込みは、ノートの各ページ内に引かれた罫線を1行とした行単位。消去は、ノートの各ページ単位で行う必要があるということです。


Trimで送られてくる情報は、ノートでいうところの「何ページの何行目に書かれている内容は消去可能」というものです。これを受け取ることでSSDは、物理消去してすぐに記録出来る領域を事前に準備できるようになります。また、いつでも物理消去できる場所を知ることができるので、より効率的な内部管理を行える可能性もでてきます。これがTrimが期待されている理由です。

次回は、Trimの実際の効能をチェックした結果をレポートしたいと思います。

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