eSATAとUSB3.0

最近、放置プレー気味で申し訳ございません。
さて、今回は、特に意味はありませんが、eSATAとUSB3.0のお話でもしてみようと思います。

これは、僕の個人的な好き嫌いの部分なのですが、正直、僕は、USBはあまり好きではありません。今でこそ、USBを使っていますが、その昔は、IEEE1394をメインに使っておりました。理由は、IEEE1394の方が、バスとして優れており、便利なSCSIとして使用できたからです。特にIEEE1394の無駄に高機能なところがなんともいえませんでした(笑)。

さて僕の好き嫌いの話はおいておいて、本題ですが、最大5GbpsのUSB3.0が登場して、僕もUSB3.0ケースなどをチェックする機会が増えました。何製品か、どのぐらい速度がでるかをチェックしてみましたが、現状の製品は、いずれも200MB/secほどでサチってしまうようです。参考までに東芝のHG2をセンチュリーのガチャポンパというUSB3.0+eSATAクレードルを使って、USB3.0で使用した場合のベンチ結果を載せておきます。


SATA接続の機器をUSB3.0で使用する場合、SATAからUSBへとプロトコル変換をしなければならないわけですが、これを処理する変換チップの処理速度が足りないのが原因だと思います。第一世代ですでに200MB/secもでているという考え方もあるかもしれませんが、せっかくですから、SATA Rev2.6の300MB/secぐらいでてくれると便利なのにというのが僕の本音です。HDDは、SSDほど高速な製品は登場していませんので特に問題はありませんが、SSDをUSB3.0で使う場合は、200MB/secでサチるので注意してください。

ということで、現状、ストレージを外付けで使用してかつ速度を求めるならeSATAのほうがよいと思います。デスクトップでは、eSATA用にMarvellやJmicronなどの外付けチップを搭載することが一般的ですが、IntelのICH/PCHは、ICH8M、つまり、ICH9世代からeSATAにも対応しています。Intelチップ搭載のノートパソコンでは、eSATA(Power eSATA含む)ポートをICH./PCHからとっている可能性も十分あるので、興味があるかたはチェックしてみると良いかもしれません。

また、eSATA対応の機器(外付けケースやクレードル)は、SATAの信号をほぼそのまま引きずり出したような機器が多いようで、SATA Gen3対応機器をGen3対応ポートに接続するとちゃんと600MB/secの速度でリンクアップする点もGoodです。600MB/secの速度でのリンクアップは、センチュリーのガチャポンパという製品のUSB3.0+eSATA対応の外付けクレードルに最新のVeloci Raptor(SATA Gen3対応)を接続し、マザーボードのSATA Gen3ポート(Marvell)で確認しました。

eSATAは、SATAそのものなので、本来、速度的には一番優れているのになぜかいまいち普及していないような気がします。eSATAならOS起動にも使えるし、ホットプラグで使用できるので結構便利なのですが・・・。やっぱり、電源供給可能なPower eSATA策定時にコネクタ形状でもめて(特許があるのでかなりもめたみたいです)リリースが遅れてしまい、USB3.0の登場よりもちょっとだけ速い登場というのが最後まで足をひっぱる結果となりそうな感じです。

eSATAに関しては、いぜん、某社の方にこんなことを言われたことがあります。「Power eSATAも1年遅かったよね・・・。もう一年早くだせていたら・・・」と。

ちなみに、個人的には、eSATAを応援しております。

コメント

  1. 私は好きですよ、USB3.0。AVCHDなどのカメラ機器が対応すれば、一気に普及すると思います。

    USB3.0の外付けアダプターは、Groovyと、裸続の一戸建てを試しましたが、裸族の一戸建てとSeagate LPの組み合わせでは、4KのReadが、QD1:0.731 QD32:2.185とNCQが効いているかのような数値が出て、意外でした。

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  2. IEEE1394に関しては、やっぱり、某りんごさんがパテントで変なことをいったのが問題だったのだと思います。
    それさえなければ、また違った展開もあったのだと思います。まあ、いずれにしても過去の話です。

    >一戸建てとSeagate LPの組み合わせでは、4KのRead
    >が、QD1:0.731 QD32:2.185とNCQが効いているかの
    >ような数値が出て、意外でした。

    NCQは、ホスト(OS)がアドレスを並べ替えてコマンドを送るわけではないので、多分、変換チップがNCQに対応しているからだと思います。

    ちなみに、デスクトップのeSATAポートでUSB3.0+eSATAクレードルを使うと、逆にUSB3.0のほうが速いことがあります(笑)。
    これは、eSATA用のSATAコントローラがPCIe1.0の1x接続になっているからだと思われます。なので案外、ノートPCのほうがeSATAはよいかもしれません。

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  3. >NCQは、ホスト(OS)がアドレスを並べ替えてコマンドを送るわ
    >けではないので、多分、変換チップがNCQに対応しているから
    >だと思います。
    ああ、やっぱそうなんですか。ひとつ勉強になりました。

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  4. 変換チップについて少し調べました。沢山ありますね。

    裸族シリーズがよく使ってる、LucidPortのUSB300/302では、UASP (USB Attached SCSI Protocol)接続なら、NCQや上限速度が向上するようです。NECチップと変換チップ両方のFirmとドライバを変える必要があるかも。
    http://www.lucidport.com/pdf/AN7_UASP_Performance.pdf

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