AMD SB850(SATA 6G)の性能

先月のことですが、AMDのSerial ATA Revision3(SATA 6G)対応チップ「SB850」搭載マザーを使う機会がありました。運良く、Crucial RealSSD C300が6台ほど使えたのでSATA 6G環境のRAID0でどのぐらい速度がでるのかチェックしてみました。テスト環境は、以下のとおりです。

M/B:GA-890GPA-UD3H
CPU:Phenom II X4 955 Black Edition
RAM:4GB

最初に結果を報告しておくとリードライトともに「1GB/sec強」で頭うち(業界用語で「サチる」)になってしまいました。SB850のRAIDは、ストライプサイズを64KBと128KBの2種類が選択できましたが、どちらを設定しても最大速度は、1GB/sec強にとどまります。このため、単体でリード速度が350MB/secほどでるReal SSD C300は、4台以上でRAID0を構築してもリード速度がまずサチり、あとは、ライト速度がサチるまで微妙に上がるだけという感じになります。

6台のRAID0では、1GB/sec強でサチってしまうので、次に4台でRAID0を構築した時の結果を載せておきます。4台にした理由は、単純です。SB850が1GB/sec強でサチっているので、4台なら理論上の速度が1400MB/sec、ライトが880MB/secとなり、もっともバランスが良さそうな気がしたからです。実際の結果も狙い通りで、リードは1GB/sec強、ライトも800MB/sec前後となりました。ストライプサイズも64K/128Kの場合で大きな違いはありません。

SB850は、ノースブリッジとの間を2GB/secのAlink Express IIIで接続しているので、もう少し速度がでるかとテスト前は期待していましたが、1GB/sec強でサチってしまい少々期待はずれでした。個人的には、1500MB/secは無理でも1200MB/secぐらいなら案外行けるかもと思っていたのですが・・・。
ただ、冷静に考えてみると、最新のSAS2.0対応のRAIDカードでRAID0を構築しても、現実的には、1500MB/secぐらいでサチってしまいます。それを考えるとSB850は案外頑張っているといえるのかもしれません。

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