SSDにおけるTrimの効能 Part2

前回は、SSDに搭載されたTrimという機能について説明しました。
今回からは、実際に行ったベンチマークからTrimの効能についてみてみたいと思います。
まずは、チェックの方法を説明しておきます。
Trimの効能のチェックは、SSDの性能を意図的に劣化させた状態を作り出すことで行いました。また、速度の計測には、ベンチマークソフト「HD Tune PRO3.5」の「Benchmark」を使用しています。SSDの性能劣化状態は、以下の手順で作成しました。

SSD性能劣化状態作成手順
  1. HDDEraseを使用して、SSDをSecureEraseする。
  2. SSDの全領域を1パーティションで確保し、NTFSでフォーマット
  3. 任意のファイルサイズが作れるソフトを使用し、32MBのファイルを作成。
  4. テスト用のフォルダを作成し、その中に1KBから1MBまでの1000個ファイルを作成する。ファイル名は、1KBを1KB.DAT等に設定し、順に2KBの場合は、2KB.DAT、3KBの場合は、3KB.DAT・・・という感じでファイル名を付け、奇数KBのファイルを削除。
  5. 任意のファイルサイズが作れるソフトを使用し、32MBのファイルを作成。
  6. 4.の手順でフォルダとファイルを作成し、偶数KBのファイルを削除。
  7. 2.で作成した32MBのファイルを削除し、4.の手順でフォルダとファイルを作成して、奇数KBのファイルを削除。
  8. 4.で作成した32MBのファイルを削除し、4.の手順でフォルダとファイルを作成して、偶数KBのファイルを削除。
  9. 3から8までの手順を述べ550回繰り返す。
Trimの効能チェック手順

Trimの効能チェックは、上記手順で作成したSSDから10個のフォルダを削除(合計2.45GBのデータを削除)し、データを記録したパーティションを解放後、ベンチマークソフト「HD Tune PRO3.5」の「Benchmark」を64KBのサイズで実行しています。また、掲載グラフは、基本的にAVERAGE速度を用いています。

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