PCH(P55 Express)のRAID5の性能について

最近のマザーには、多くの場合、チップセット内蔵のRAID機能が搭載されていることが一般的です。(まれにRAID機能がないこともありますが・・・)今回、仕事でP55 ExpressのRAID5をチェックする機会があったのでその感想などを書きたいと思います。

まず、何はともあれ、ベンチマークの結果から見てもらうと何が言いたいか僕の気持ちが解るでしょう(笑)。左のベンチは、Barracuda XTを4台使ってオンボードのPCH(P55 Express)で、ストライプサイズは128KB、ライトキャッシュは初期値のオフでRAID5を構築したときのベンチ結果です。リードは、それなりの速度になっていますが、ライトがいただけません。シーケンシャルで46MB/secしかでていません。激遅です。これは、使えないというのではないでしょうか。

マトリックスストレージマネージャーを使って、RAIDボリュームのライトキャッシュをオンにすると、ライト速度が170MB/secに高速化されますが、それでもまだ、遅めです。おまけのチップセット内蔵機能なのでこの程度という話もあるのでしょうが、それにしてももう少しなんとかならないのかという気がし ます。

最近のCPUならパワーも余っているので、RAID5のパリティ計算をCPUで行っても多少速度が遅くなってCPU負荷率が上がる程度で 問題ないだろうぐらいに当初僕は考えていました。しかし、僕の考えは甘かったようです。パリティ計算を専用チップで行う本物のハードウェアRAIDカードならRAID5で使ってもRAID0と大差ない速度がでる製品もありますので、やっぱり、ICH/PCHのRAID機能はおまけなんだなと思います。使うにしてもRAID0やRAID1が精一杯でRAID5をちゃんと使いたいならやっぱりハードウェアRAIDが一番だと感じました。

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